約120坪の敷地の中にできるだけの駐車スペースを確保するようにし、敷地のおよそ1/4を占めている。さらに、屋外のデッキテラスまで含めると1/3を超える面積を屋外利用の場としている。この屋外スペースは駐車場だけでなく、時には、BBQなどの集まりの場としても想定している。この場の上部には厚さ180㎜のコンクリートの屋根（土庇）が敷地の境界に沿うように覆われている。Φ-101.6㎜（直径）×4.2㎜（厚み）の鉄骨柱が支え、周囲に対しても出来るだけ軽やかな風景をつくるように構造的に配慮している。また屋根だけでなく、隣地との境界には約7ｍの片持ちのRC壁が浮かび、同様に視覚的にも軽快に敷地を取り囲んでいる。境界が曖昧な為なのか、この土庇の下では、時折、子供が自転車で横切ったりするなど面白い光景が生まれている。