Works
作品
大の葬祭うすき / 再生建築
築20年の葬祭場を再生したものである。建物の寿命を考えるとき、構造的な性能が保つことができなくなった、設備的に老朽化した、などの建物のハード的な側面の寿命の他に、機能的な面で時代に見合わなくなってくるということが考えられる。
そのような事情の中、この建物は、これまで2度の増築、改修を行ってきている。葬祭場という用途上、人口の推移や土地柄に多く影響を受ける。そのような中、その都度、時代の要求に適合できるよう変化を遂げてきた建物である。そして、今回も時代に柔軟に対応するべく、大規模改修を行うこととなった。具体的には、建設当時ほどの規模での祭事も減り、適切な広さを持った葬祭場へ転生したい、また、葬祭業も現代では、広い場所だけを提供するのではなく、いかに遺族が心地よく過ごすことができ、また来場者にも適度な居場所を与えることが重要な要素となってきている。
当時の葬祭場のおよそ300㎡を減築し、駐車場として外部空間とした。適切な大きさとしつらえを備えた空間が生まれている。外壁には、ガルバリウム鋼板で被膜を行い、耐久性の向上を図っている。さらに、頂部にはグリーンの帯を巡らせ、生命の宿る外観として、一新している。
Before
Before
Before
Before
Before
Data / データ
- 敷地面積
- 2918.80m²(882.93坪)
- 建築面積
- 1289.70m²(390.13坪)
- 延床面積
- 1628.67m²(492.67坪)
- 建築場所
- 大分県臼杵市
- 構造
- 鉄骨造
- 規模
- 地上2階
- 竣工
- 2012年3月
- Photographer
- 小野洋之